「おもちゃ病院 太宰府」から
          「おもちゃ病院 エフネットグループ」まで
 
  福岡市の南部地域における定期開院のおもちゃ病院の歴史には、
        「おもちゃ病院大宰府」が最初に登場したようです。
  1999年(平成11年)に、「おもちゃ病院太宰府」が誕生
 筑紫野市では、おもちゃ病院の活動が1998年(H.10)4月1日からと記録されているようですが、定期開院かどうか不明です。
 太宰府市の「いきいき情報センター」が1998年に施設がオープン。翌1999年9月に開館1周年記念イベントの際に「おもちゃ病院」を開催。これ以降「おもちゃ病院太宰府」は、同センターの自主事業として毎月1回定期的に開かれてきました。

当時のおもちゃドクターは太宰府市生き生き情報センターを会場とし、
@コンピューター関連会社を退職後、継続的に多数のおもちゃを修理する組織として、おもちゃ病院を発想された清水さん(太宰府・故人)、
A同僚だった音納さん(佐賀県基山町在)、
B元無線技士の阿部さん(筑紫野市・故人)、
C光ファイバー網の構築に関わっていた木本さん(当時那珂川町、現在山梨県上野原町)、以上の4名のチームが活動していました。

4名の中で最年長の阿部さんは個人的に自宅の車庫で、筑紫野市の「おもちゃ図書館・あかずきん」を利用する子どもたちが使うおもちゃの修理をされていたということです。その後これは「おもちゃ病院筑紫野」として引き継がれています。

木本さんは、後日「おもちゃ病院太宰府」から独立され、地元那珂川町の他、福岡市立中央児童会館等で活動を続けられ、独自の道を歩かれています。(現在山梨県居住)

2007年当時は、音納・江崎・江藤・松熊の4ドクターが活動していたが、その年に1名(杉)、翌2008年には4名(橋本・西村・熊本・藤崎)が加入。
 
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   2009年は「おもちゃ病院太宰府」にとって歴史的な1年でした
 日本おもちゃ病院協会が東京の本部での開催とは別に地方で行う「おもちゃドクター養成講座」について、厚生労働省所管の長寿社会福祉基金から活動助成金の交付対象事業に採択され、2009年度に福岡県も同事業の実施候補地の一つに決まり、協会から通知を受けました。(10月24日〜25日)
 実施都市として県内で太宰府市が選定されたのを受けて、「おもちゃ病院大宰府」のメンバーたちは精力的な準備活動に入りました。
 事前の作業で欠かせないのは、情報発信です。

1.先ず、厚生労働省からの行政の流れをたどり、社会福祉協議会の力を借りて県民の方々へ養成講座の告知に取り組みました。具体的には県の社協から、県下市町村の社協へパンフレット等の通知を依頼しました。
しかし、先ず県知事の承認が必要との指導を受け、あわてて本庁の担当課へ申請。

2.TV各社や新聞社へ事前の記事掲載や当日の取材等を要請するため、県庁記者クラブへ記事の投げ込みを行いました。

3.県内で発行部数の多い4紙の新聞社へは無料の告知欄への掲載を依頼すべく、養成講座の記事を送り、郵便や電話で繰り返し依頼しました。結果として、全てに新聞紙上に掲載されました。
また、「おもちゃ病院大宰府」の近所にある新聞社の支局はも直接当たりましたが、ここでの反応は大きくありませんでした。

4.友人知人でおもちゃ病院に興味が有りそうな人へ電話で依頼。

などと、思いつく色々な情報発信活動を実行しました。

養成講座の受講生の当初の目標を50名としたものの、はたして会場が埋まるかどうか不安でいっぱいでした。
最終的には県外(大阪府、佐賀県、大分県)からの応募もあって、目標をオーバーすることが明らかになったため、抽選で50名に絞ることを考えました。
しかし、おもちゃ病院協会へ相談したところ、「会場のキャパシティーがあれば多くても構わない」と了承を得たので、63名全員を受付しました。

後日、協会から”地方開催のドクター養成講座の参加者数としては記録的な数だ”と驚きの声を聞き、苦労をした甲斐があったと地元ドクターと喜び合いました。
 
 左の写真は養成講座のスナップで、中央の人は「日本おもちゃ病院協会」からの講師。
 
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    講座当日には、地元TV2局が取材、放映されました
 養成講座当日には九州におけるキー局とケーブルテレビが来てくれました。
1局は1週間前から”前撮り”をし、当日分とつないでショートストーリー仕立てで編集してくれました。

この養成講座のあとでは、地元太宰府市からは12名、隣接市など福岡市以南だけでも三十数名のおもちゃドクターのインターンが一度に誕生したため、既存のおもちゃ病院だけでは吸収できそうにありません。
受講者の皆さんに活躍してもらうためにも、おもちゃ病院の増設と言う新たな課題が生まれ、その対応に力を注ぐことになります。

これについては、別掲の「新規開院」のコラムをご覧ください。
 
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